
USBフラッシュドライブ
USBメモリは2004年前後から急激にシェアを伸ばし、SDメモリーカードとともに持ち歩ける大容量フラッシュメモリの主力として用いられています。
USBメモリは、どのような場面で使われているのでしょうか。また、意外と知られていないUSBメモリの欠点について、ご紹介します。
用途
2004年前後から急激に普及をみせ、SDメモリーカードとともに持ち歩ける大容量フラッシュメモリの主力として用いられています。データ保存や複数のシステムの間でデータを持ち運ぶ用途に加えて、下記のような使われ方があります。
OSのブートデバイス
(HDDの代わりとして)USBメモリにOSをインストールして、起動ディスクとすることができます。PCのBIOSがUSBブートに対応している場合にこの方法が使えます。UNIXやLinuxやmacOS等はUSBメモリにOSをインストールすることができます。
OSのインストール用メディア
Windows8以降のWindowsでは、USBメモリにインストールメディアを作成、作成したUSBメモリからPCをブート、PC内のHDDやSSDにOSのインストールを行うことができます。
アプリケーションのインストール
OpenOffice.org Portable(オフィス)、Firefox Portable(ブラウザ)などのアプリケーション(フリーソフトウェア)をUSBメモリにインストール、HDDに影響を及ぼすことなく実行できます(USBメモリから本体のHDDにコピーして実行することもできます)。
欠点
USBメモリは、その性質上、情報を長期に渡って保存したり頻繁に書き換える使用には適さない記録媒体です。
書き換え回数の制約
使われているフラッシュメモリはその原理上、消去や書き込みの際に絶縁体となる酸化膜を電子が貫通して酸化膜を劣化させるので、書き換え回数に制限があります。フラッシュメモリ、特にUSBメモリや安価なFlash SSDで使用されるマルチレベルセル (MLC) タイプの素子の書き換え上限回数は、ハードディスクに遠く及びません。そのため、書き込み操作の頻度が高いと、早期に寿命を迎え正常に読み書きできなくなります。
保存期間の制約
同じくフラッシュメモリのデータ保持期間には制限があります。書き込みを繰り返したメモリほど酸化膜が劣化してデータの保持期間が短くなります。
コネクタの制約
USBメモリの抜き差しを繰り返すと端子が摩耗します。最近ではUSBメモリを利用したパスワード管理機能を利用する場合があり、ログオンするたびに抜き差しするため、大手パソコンメーカーは1万回以上の抜き差しに耐えられるポートを採用する傾向にあります。
ライセンス情報
本記事はウィキペディアに掲載されているUSBフラッシュドライブの資料をもとにサクシードが執筆しました。また記事の公表に関しましては「ウィキペディア 利用規約」並びに「ウィキペディアを二次利用する」に従っております。本記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「USBフラッシュドライブ」を素材として二次利用しています。
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